現在神河町地域おこし協力隊として活躍する江尚恩（コウ ショウオン）さんは台湾の台北市生まれの29歳（令和6年9月現在）。台湾の大学を卒業された後、日本語学校などを経て神戸情報大学院大学で学ばれました。大学が神河町と地域創生と産業人材育成に資することを目的とした包括連携協定を2021年に締結したことが縁で赴任前から神河町のことはよく知っていたといいます。
「当時住んでいた神戸では、同じマンションに住んでいる人たち同士でも挨拶はしていませんでしたが、神河町では道ですれ違う人でも挨拶をしてくれました。道で困っていた時には声をかけてくださり、神河町の人のやさしさに触れることができたと思います。また、イベントに参加したときには、おじいちゃんおばあちゃんがとても元気で神河町の人は元気な方が多い」と当時の印象を話されていました。
大学を卒業と同時に町が募集していた地域おこし協力隊に応募し合格。着任した後、大学時代の同級生と共にかみかわ国際交流コミュニティ（KACU）を立ち上げました。
そして現在は「国際交流・多文化共生の推進」、「外国人住民の暮らしサポート」、「地元の高校に出向いての教育支援（異文化理解、言語学習）」などのミッションを遂行されています。
江さんの活動は多岐に渡っています。上記のお仕事の他、町民との交流を目的とした多くのイベントを開催されていますので、参加してみては？「外国人の方と話して視野を広めたい」という人にはうってつけかもしれません。
＊外国人住民の暮らしサポート
日本に暮らす上で外国の方がまずぶつかるのが言葉の壁。英語、中国語、台湾語、日本語が堪能な江さんは通訳として役場と外国人住民の方との橋渡しになることもあります。外国住民の方は「子どもが生まれたときの予防接種などはどうすればいいの？」など知りたいことだらけですよね。そんなときに言葉を理解してくれる江さんのような方がいたらとても心強いことでしょう。
また「防災」について外国人住民への方に周知してもらう活動もされています。海外では、地震、台風などの災害がない国もあります。ですから、あらかじめ日本で起こりうる災害や対策方法を知ることが大切だと考えてイベントを企画されているようです。そんな「もしも」のときにどのように行動すれば知っていれば皆さん安心されることでしょう。令和6年度は11月16日に開催予定です。詳細はKACUのフェイスブックで告知があるのでぜひフォローしてください！。
また月に1回「国際交流おしゃべり会」も開催。無料で申込みも要らないので気軽に参加できる会となっていています。英語圏の外国人の方が参加されることもあるので、「英語を話してみたい」という中高生にも人気のようです。一方、英語が話せないけど外国の方と交流してみたいという方にとっても通訳の方がいるため楽しめる会となっています。様々な交流ができる「国際交流おしゃべり会」。ぜひ気軽に遊びに来て欲しいとのことです。
＊問い合わせ 神河町役場ひと・まち・みらい課・所在地: 〒679-3116 兵庫県神崎郡神河町寺前64番地（神河町役場本庁舎2階）電話番号: 0790-34-0002 ファックス番号: 0790-34-0691
＊教育支援
さらに地元の神崎高校において、3年生の選択授業「異文化理解」に学校の行事がない限り週に1回参加。そのうち隔週で町内在住の外国人にインタビューもセッティングしています。生の外国語に触れる授業は、高校生たちにとって良い刺激となっているに違いありません。
＊異文化理解促進
オンライン英会話教室や日本人と外国人双方が参加できるやキャンプ、クリスマス会など年間を通して様々なイベントが開催、計画されているのに目を見張ります。
＊インバウントに貢献
随時台湾向けにSNSで情報を発信し神河町の魅力を伝えてくれています。これを機に台湾の方が神河町に来てくれたら嬉しいですね。一方、5月には台湾の観光地などを掲げた写真展も中央公民館（令和6年2月14日～3月7日）などで開催。あまり台湾の風景になじみがなかった町民にも魅力が伝わったのではないでしょうか。
台湾写真展。タイトルは
「台湾写真展 もっと！知りたいわん」
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＊神河ラジオでの発信
「ハートのまち神河町から世界へ配信」を合言葉に神河町の魅力を発信している神河ラジオプロジェクトにも重要な役割をされています。神河町在住のパーソナリティのベティさんと創る番組は人気で視聴者も徐々に増えてきているそうです。
番組（youtube）はこちらから…神河ラジオ 2024年度 神河トレジャー あれどもみえず
神河ラジオ情報（LINE)はこちらから
神河町多文化共生のために、外国人と日本人がお互いを知り尊重できる楽しいまちづくりに貢献したいと話される江さん。ますますのこれからの活躍が楽しみですね！